こんばんは。
買った。着た。洗った。死んだ。
そういう経験、今年の初夏にした人、絶対いると思う。
GUの「ドライオープンカラーシャツ」、見た瞬間カゴに入れた。
あのとろっとした落ち感、体のラインをほどよく拾いながら流れる袖、ツヤっとした表面・・・。
「これ3枚買えばいい夏が来る」って確信したもん。
で、洗った。
翌朝干してあったそれはなんか・・・ちょっと短くなってた。ツヤも消えてた。袖のドレープがなんか違う。
「あ、殺した」って思った。
そもそも「とろみ素材」って何でできてるの?
今年爆売れしてるとろみシャツ、素材表示を見てほしい。
たぶんこのどれかが入ってるはず。
- レーヨン(ビスコース)
- キュプラ
- テンセル(リヨセル)
全部「再生繊維」と呼ばれるもので、木材パルプやコットンのリンターを溶かして、糸に再生したやつ。
だからあの柔らかさとツヤが出る。化学繊維だけど、構造はほぼ植物性。
で、これが水にめちゃくちゃ弱い。
繊維が水分を吸うと膨張する。膨張すると絡まる。
絡まった状態で洗濯機の遠心力にかけると→縮む・ヨレる・ツヤが死ぬ。
洗濯機が悪いんじゃなくて、素材の特性上、通常の洗い方と相性が最悪なワケ。
死なせないための「正しい洗い方」
まず洗濯表示を確認。「手洗いマーク」か「おしゃれ着洗いマーク」があればセーフ。「洗濯桶に×」なら迷わずクリーニングへ。
次に必ず裏返す。
表面のツヤを守るため。これだけでダメージが全然違う。
洗濯ネットはケチらず服の大きさに合ったものを。
大きすぎると中で動きすぎる、小さすぎると押し込まれて逆効果。
洗濯機の設定
- コース:ドライ/手洗い/おしゃれ着コース(なければ弱水流)
- 水温:常温〜30度まで(温かいお湯は繊維を収縮させる)
- 洗剤:中性のおしゃれ着洗剤一択(アリエールとかボールドはアルカリ性→レーヨンに使うと繊維が痛む)
- 脱水:1分以内!!
これが一番大事。脱水時間。
普通の設定で回すと3〜5分脱水がかかるけど、レーヨン系素材には1分が限界。
洗濯機によっては「脱水のみ」で時間設定できるものもあるので、それを活用して。
できれば脱水30秒で止めて、あとはバスタオルで挟んで水気を吸わせる「タオルドライ」が理想。
干し方
ハンガーにかけると衿・肩に跡がつくので、できれば平干し。
難しければ、肩の縫い目ではなく脇の下あたりからハンガーを入れる方法で。
重力で引っ張られて伸びるのを最小限にできる。
直射日光は色褪せとツヤ喪失の原因になるから日陰一択で。
すでに縮んだ・ヨレたやつの「復活術」
洗濯前にこの記事に辿り着けた人はここを読まなくていい。
でも「すでにやらかした」という人・・・まだ諦めないで!!
ジメチコン+ぬるま湯で繊維をほぐす
これ、プロの現場でも使われる技。
ヘアトリートメント(シリコン系、ジメチコン入りのもの)を大さじ1〜2杯、30度くらいのぬるま湯1〜2リットルに溶かす。
そこに縮んだシャツを沈めて、10〜15分置く。
ジメチコンが繊維間の摩擦を減らして、絡まった繊維をほぐしてくれる。
その後、優しく引っ張りながら形を整えてそのまま平干し。完全乾燥前に少しずつ引っ張って形を調整するのがポイント。
完全に元通りになる保証はできないけど、「着れるレベル」には戻ることが多い。
試す価値はある。
アイロンは「低温スチーム、絶対に浮かせて」
アイロンを直接当てると表面がテカるのが、レーヨン系の宿命。
スチームを使うなら、生地から2〜3cm浮かせた状態で当てる。
直に押し付けない。スチームの蒸気だけで繊維を湿らせて、重力で伸ばすイメージ。
それか、霧吹きで軽く湿らせてから手で引っ張ってハンガーに掛けるだけでも、乾く過程でシワが伸びることがある。
結局、とろみシャツとうまくやるには
「デリケートな素材はデリケートに扱う」ってそれだけのことなんだけど。
でも洗濯って習慣だから、いつもと同じようにやってしまうんだよね・・・わかる。わたしもやった。
洗濯表示、脱水1分、おしゃれ着洗剤。この3つだけ頭に入れとけば、とろみシャツとの夏は全然変わる。
せっかくいい服、長く着ようよ。








